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憲法9条と中国脅威論 [弁護士のお仕事]

またまたお堅い話ですが、重要なことなので、お付き合いいただきたいと思います。

安保法制の審議のため、国会会期が延長されました。

この決議、何としても、阻止しなくてはなりません。



安保法制に賛成の人が、口を揃えて言うのが、中国脅威論。
要は、中国からミサイルとんできたら、どうすんねん?という議論。

そして、これは、憲法9条改正につながる議論です。

憲法9条とは、以下のような条文です。

第1項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

第2項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

9条は、まず、「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求」することを宣言しています。要は、外交努力で平和を実現するよう、努力をすることが求められているのです。

中国脅威論の論者は、外交努力で平和を実現するよう、誠実に努力してきたが、中国には全く効き目がなかった、中国からミサイルが飛んでくるのを防止するために、武力による威嚇と武力の行使がぜひとも必要、だから、改正の必要ある、などと言うのでしょうか。


しかし、これまでの日本(特に自民党の方々)、本当に、外交努力で平和を実現するよう、誠実に努力してきたと言えるのでしょうか。

例えば、靖国神社参拝。

靖国神社には、戦争犯罪を犯したとされる人々が、ねむっています。
ドイツであれば、ヒトラーがねむっているような場所(ヒトラーとは違う、など異論はあるようですが、侵略された国からすると、ヒトラーみたいなものです)

そのようなところに参拝することを、侵略された国の方々は、決して快く思っていないはずです。少なくとも、侵略された国に、日本を責める口実を与えることは、政治素人の私でもわかります。

外交努力で平和を実現しようとするならば、靖国参拝なんてとんでもないと思います。靖国参拝をした時点で、外交努力を放棄したも同じことです。


そうした外交努力を全くしていないのに、中国脅威論は、説得力を欠くと思いませんか。
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靖国神社つながりで。武蔵第六天神社。

第六天神社、面白い名前です。

ウイキペディアによると、第六天神社とは、特に東京と千葉の境付近に、多くある神社で、元々は神仏習合の時代に第六天魔王(他化自在天)を祀る神社として創建されたものであるが、明治の神仏分離の際、多くの第六天神社がその社名から神世七代における第六代のオモダル・アヤカシコネ(面足命・惶根命)に祭神を変更した。

ここ、さいたま市岩槻区の武蔵第六天神社は、天狗が神様の使いとして、祀られているのが特徴らしいです。


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コメント 3

エンジェル

本当におっしゃる通り!!まずは今の政権に外交努力をして欲しいと思います。外交って人のお付き合いと同じだと思います。人の嫌がる事ばかりする人は嫌われます。(中国なども嫌がる事ばかりしますが)日本はまずは自分達のした事を反省し、謙虚な態度で他の国々とお付き合いしてほしいものです。
by エンジェル (2015-06-24 07:09) 

Haro

日本の政治家はホントに外交努力が見えないですね。
お金出すだけが外交じゃないのに・・・。
by Haro (2015-06-24 17:35) 

ケリー

お二方と同感です。
by ケリー (2015-06-27 08:11) 

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